創業100年・須藤建設・
人が創り、地域に遺す。

採用情報 お問い合わせ
MENU
News

お知らせ

㈱小川商店 本社工場増改修工事 -塗床・内装工事-

みなさんこんにちは、まいぴーです。
前回に引き続き内装工事の様子を見ていきましょう。
とその前に、前回建物内なのに外壁が見えていたところはどうなったでしょうか。
どうして外壁が見えているのか、予想はできましたか?

HP第1回でも説明したのですが、今回の工事は工場の増改修工事なので、今まで紹介してきた増築の建物と既存の工場の改修工事があります。
つまり、建物の中から見えていた外壁は、増築棟から見た既存の工場の外壁ということになります。
もうわかったのではないでしょうか。
外壁が建物内から見えていた理由としては、改修を行う既存の工場と繋がるように増築の工場を建てていたからということですね!




簡単な図で見てみるとこんな感じです。
赤いラインが増築する建物で、青いラインの建物が改修を行う既存の工場です。
増築棟と既存の工場がぶつかる部分が紫色になっているところで、外壁が見えていたのもこの部分です。

ではさっそくですが、今回から既存工場の改修工事の様子も紹介していこうと思います。

まず例の外壁部分は板金を剥がし、既存の工場の内部からも解体を進めます。

既存の工場の改修範囲は2階と図の黄色の円のところを除いた部分なので、外壁のところ以外も解体を行っていきます。

そして、既存工場の解体を行っている間に増築棟では、前回軽量鉄骨で組んだ下地の上に石膏ボードを貼っていきます。
外壁の時に貼った石膏ボードとは色が違いますよね。
水色の石膏ボードは耐水のボードで表面の紙が水に強いものとなっています。
水産加工の工場なので、水をたくさん使う部屋には耐水のボードを貼り、それ以外の休憩室 などの部屋には通常のボードを貼っています。

天井もボードを貼っていきます。天井も水を使う部屋と使わない部屋で仕上げが変わります。水を使う部屋には壁に貼ったものと同じ耐水のボードを貼ります。

共用スペースや休憩室は化粧石膏ボードというものを貼って仕上げになります。
化粧石膏ボードは通常の石膏ボードと違い、表面紙に模様や型押しの加工がされています。
下地に直貼りができて施工性に優れているという特徴があります。

また、天井裏にはブローイングという方法の断熱工事を行います。
今まで断熱材は色々な種類のものが登場したと思いますが、今回のものはボード状など綺麗に成型されているものと違って綿状の細かい断熱材をホースで吹き込んでいきます。
天井のボードの前にポリフィルムが貼られていたのが写真からわかると思いますが、ポリフィルムを貼らないと、天井内に湿気が流入してしまい断熱材がダメになってしまったり、天井内で結露が生じてしまう可能性があります。
その為、ポリフィルムを貼ることで防湿性を高めているというわけです。

そして改修棟の方は解体が終わったら、増築棟と並行して床の金物類を取り付けていきます。

工場の作業場へ入る際に靴の消毒をする為の消毒槽の設置や、増築棟と改修棟の取合部はエキスパンションジョイント金物なども取り付けていきます。
ちなみにエキスパンションジョイントをかいつまんで説明すると、今回の新旧の建物の取合う部分を構造的に一体とすると地震などで歪んだり捻じれたり一番の弱点となりやすい部分になる為、隙間を設けてあらかじめ分断させることで負荷を軽減させるクリアランスのことを指します。
その為、増築した建物と既存の建物の取合い部分のクリアランスにカバー金物を取り付けていきます。

モルタルを流して床の凹凸をなくし平らになるように仕上げます。
また、床の仕上がりに合わせて高さも調整します。

改修棟も同様にモルタルを打設していきます 。
モルタルを流したら、金ゴテで押さえてそのあと防水塗床を施工していきます。

床に塗っている緑色の材料が防水材です。
工場の作業スペースとなる部分は、水をたくさん使うことになるので建物を守るためにもしっかりと防水塗床作業を行います 。

改修棟も増築棟同様、軽量鉄骨で壁と天井の下地を組んで塗床も行います 。
床はこの防水の塗床で仕上げです。共用スペースや休憩室では塗床ではなくタイルカーペットや長尺シートといった別の仕上げを行います。

では塗床工事まで紹介したところで今回は終了です。次回、壁紙クロスや残りの床仕上げの様子などを紹介していこうと思います。増築棟、改修棟並行しての工事なので、ボリュームたくさんの内容になってしまいますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

ではまた次回でお会いしましょうー !

TOP PAGE