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北海道栽培漁業伊達センター

伊達市にある北海道栽培漁業伊達センターは2004年度にSUDO建築で施工させて頂いた施設です。(3つの工区のうちの1つを担当)
今回、工場内を見学させていただきました。

この施設は、えりも以西太平洋海域(函館市南茅部地区からえりも町まで)の栽培対象魚種であるマツカワの種苗生産施設です。
マツカワの減少を防ぐため、親魚から採卵、ふ化させ、外敵から身を守ることができるサイズになるまで育てて放流しています。

マツカワは3~4月が産卵、ふ化の時期で、8㎝まで育った稚魚を8月頃に放流します。
10月現在は、親魚として育成するために残した14~15㎝サイズの稚魚が元気に泳いでいました。
3年経つと親魚(35㎝以上)となり、採卵する… というサイクルになっています。

写真だと分かりづらいのですが、実際に見ると、「大きくなってる!」と成長が分かります。

稚魚の餌になるプランクトンの育成も行っています。
最初はフラスコから、だんだん大きな容器に移しながら増やしていくそうです。
稚魚が生まれる春先には、工場内のプランクトン用水槽で育成されます。

全長100m超のこの巨大な工場内には、マツカワの生育期に合わせて たくさんの水槽があり、水温を14℃に保ちながら育成します。

工場内は、管理しやすいよう天井配管構造になっていて、水温の違いを色で区別しています。
稚魚を輸送するトラックが直接構内に進入するため、通路は広く、天井も高く造られています。

建設から16~17年経ちますが、工場内は匂いもなく、とても清潔な印象でした。床もピカピカです。

生き物を育成している、人々が食するものを扱っているということや、海水を使う施設なので設備が傷みやすいということから、掃除を徹底されているそうです。

竣工時の工場内はこちら

施設の管理運営をされている北海道栽培漁業振興公社様から頂いたポケットティッシュには、放流サイズ8㎝(実物大)のマツカワがプリントされていました。
マツカワに対する愛情を感じます(^-^)

1970~80年代にかけて数が減少した魚介類を守るために、このような施設が全国に展開しています。
種の保存や私たちの食の確保に大変貢献されていることを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

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